セブン&アイ・ホールディングス(HD)のそごう・西武売却は化粧品市場にどのような影響を与えるのか。不振が続く百貨店事業を切り離したことは百貨店という事業形態の在り方自体が問われていることでもある。2006年に買収した当時のそごう・西武の店舗数は28店あったが、20年には10店舗にまで減少し、営業赤字に転落した。もはや基幹店と呼べる店舗は「西武池袋」と「そごう横浜店」しか残っていないのが現状だ。そごう・西武の売却は百貨店という化粧品の販路が減っていることの象徴でもある。

「化粧品業界も百貨店というオールドパラダイムを見直さざるを得ない局面に差し掛かっている。化粧品メーカーの多くは、百貨店で高い位置づけを獲得してきたが、その戦略だけではもう限界に達しているのではないか」と化粧品業界関係者は分析する。

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