23年度も2年連続で増収増益へ

百貨店の業績が回復している。むろんピークだった1991年の売上高9兆7130億円からコロナ禍で2020年は4兆2204億円(19年比約25.7%減)と急減。21年も4兆4182億円と続落した。だが22年は行動制限が緩和されたことで、消費が復活。特に宝飾品などの高額品や化粧品などが好調で売り上げの減少に歯止めがかかりそうだ。

日本百貨店協会によると、22年11月までの既存店売上高は9カ月連続で増加。21年の売上高を上回るのは確実な情勢だ。伊勢丹新宿店のように好調な外商がけん引し「コロナ前」の19年実績を上回る店も出現している。業界が頼りにするインバウンド(訪日外国人)が「コロナ前の水準に戻るのは23年の下期になる」(村田善郎・日本百貨店協会会長)とはいえ、23年も22年に続き前進が見込めそうだ。

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