コロナでアパレルとのもたれ合いの構造が強制終了

百貨店が苦闘を続けている。主力の衣料品低迷に加えネット対応の遅れが目立っていた業界は「コロナの襲撃」にひとたまりもなかった。4月の非常事態宣言を受け食料品売り場などを除き休業を余儀なくされたこともあり、大手百貨店5社の収益は軒並み悪化。2020年度は最大手の三越伊勢丹ホールディングス(HD)が売上高8150億円(前期比27%減)、営業損失330億円(前期は156億円の黒字)、Jフロントリテイリングも売上高3375億円(同30%減)、営業損失206億円(同402億円の黒字)となりそうだ。

また高島屋も売上高6820億円(同26%減)、営業損失180億円(同256億円の黒字)、H₂Oリテイリングが7300億円(同19%減)、営業損失100億円(同112億円の黒字)、セブン&アイHD傘下のそごう・西武も百貨店事業で売上高4330億円、(同25%減)、営業損失88億円(同1億円の黒字)の見通しだ。

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