急回復した化粧品・日用品市場

昨年、コロナ禍で中国経済が大きな打撃を受け、消費市場の冷え込みもひどかったが、新型コロナの感染が制御されるにつれて経済回復が進み、消費市場も立ち直りを見せつつある。中国国家統計局によると、20年1〜11月、全国消費財小売総額は前年同期比4.8%減の35兆1415億元となった。そのうち、11月は前年同期比5%増で、伸び率は前月より0.7ポイント上昇し、4カ月連続で前年同期比プラス成長を実現した。

こうした中、1〜11月の全国化粧品小売額は前年同期比9.5%増の3076億元だった。売上伸び率は前年同期の12.1%より2.6ポイント減少したが、同時期の社会消費財小売総額の伸び率より4ポイント高かった。そのうち、11月の全国化粧品小売額は前年同期比32.3%増の511億元で、売上伸び率は前月比14ポイント上昇、前年同期の約2倍となっている(図1)。また、10月に販売された18種類の商品のうち、化粧品や日用品などを含む9種類の商品の売上伸び率が2桁の増加となり、化粧品は18.3%でトップ、堅調な回復ぶりを見せた。


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