コロナ禍の新たなニーズを取り込み伸長率がアップ

日用品業界は化粧品業界と逆に新型コロナウイルスの恩恵を受けた2020年となった。20年の国内トイレタリー市場の伸長率は、新型コロナウイルス感染者拡大が本格的始まった2月が15%増と高く、緊急事態宣言による外出自粛中の4月と5月はプラス10%超、6月から8月はプラス1桁後半、昨年の消費増税の駆け込み需要の影響を除けば9月と10月も6月並みの水準をキープした。

特に、新型コロナウイルスに関連する商材は大きく伸長した。また消費者購入単価も20年1〜9月で9%増と大きく上昇(19年通年は5%増だった)。ベビー用紙おむつ以外の商材は購入単価が上昇しており、単価面でも新型コロナウイルスの恩恵を受けた形だ。コロナウイルス関連でトイレタリー各社が恩恵を受けた商材は、花王やライオンはハンドソープ、手指消毒剤、ホームケア製品。ユニ・チャームはマスクとウェットティッシュ。大王製紙はウェットティッシュやマスク。エステーは防虫剤、冷蔵庫用消臭剤、米の虫よけ剤。こうした商材は需要に供給が追い付かず、各社は供給能力の増強を行った。

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