PALTACの2023年3月期第2四半期業績は、売上高は4.4%増の5548億9800万円と増収となったものの、営業利益10.4%減の119億5900万円、経常利益8.5%減の134億6900万円、四半期純利益11.3%減の92億9300万円と減益だった。原材料高に伴う消費者の買い控え、低価格志向、いわゆる消費マインドが低下している中で、想定以上に小売業のチラシや特売に集中が増している。一方でメーカーも大幅な原材料高ですべてを価格に転嫁できない状況にある中で、販促費を出せないという状況。これらが同時に発生したことが利益を押し下げる要因になった。

商品分類別売上高を見ると、主要カテゴリーでは増収。人流が戻ったことで、化粧品は6.3%増の1255億円、医薬品は7.1%増の678億円と好調。健康衛生はオシャレ感のあるマスクなど付加価値マスクが増加したことなどで10.4%増の1033億円となった。一方、売り上げ構成比が最も高い日用品は殺虫剤の苦戦が響いたものの、0.7%増の2508億円と増収を確保した。

販売先業態別売上高は、ドラッグストアが3.9%増の3509億円、ホームセンターが2.4%減の488億円、ディスカウントが7.7%増の413億円、CVSが8.5%増の401億円、スーパーが2.0%増の267億円、GMSが11.4%増の189億円、その他(EC専業企業など)が11.0%増の280億円だった。ホームセンターの減収は、外出が増加したためDIYなどに費やす「おうち時間」が縮小したことが要因だ。

23年3月期通期業績は、売上高3.3%増の1兆800億円、営業利益は4.7%減の247億円、経常利益は4.3%減の274億円、当期純利益は3.3%減の190億円と、期初予想を据え置いた。

11月9日に開催した決算説明会では、今年9月にベトナムに同社初となる現地法人を開設したことを公表。同国への現地法人開設は7月にリリースを発表しているが、改めて海外における卸売業の展開に挑戦することを示した。これにより、海外事業における卸売業としてのノウハウと経験の蓄積を図り他国への水平展開の基礎を築いていく考えだ。

説明会の席上、糟谷誠一社長は海外への展開や中間流通機能強化に向け担当エリアにおける事業規模強化に向けた栃木物流センターの稼働準備、DX推進を加速させる体制整備、およびこれらを進める人材の確保を着実に進めていることを説明。「流通全体の生産性向上に貢献することで持続的成長を目指す取り組みは着実に前進している」ことを強調した。