PALTACの2020年3月期通期業績は、売上高が前年比3.1%増の1兆464億1200万円、営業利益が同2.7%減の247億800万円、経常利益が同4.2%減の273億1600万円、純利益が同28.6%増の254億1200万円。厳しい事業環境の中、概ね計画水準で着地。売り上げが拡大するも、販管費が新センター「RDC埼玉」初期費用などで増加するなど、成長投資に伴う一過性費用発生により営業減益となった。
売り上げ拡大には、小売業、メーカーとの取り組み強化を着実に推進したこと、感染予防商材等の需要増などが寄与。一方で、気候要因により季節商材は夏物・冬物ともに苦戦。また中国EC法によるインバウンド需要減で19年12月までにおよそ50億円の減収となった。新型コロナウイルスの拡大によりさらにこの需要は激減した。
売上総利益は売上比率7.79%。前期比からは18億円伸長したものの、売上比率は0.05%減。メーカーからの獲得リベートが減少。また売り上げ拡大施策による支払いリベート増の影響が第1四半期より継続した。
商品分類別売上高は、化粧品が同0.2%増の2659億円、日用品が同4.4%増の4544億円、医薬品が同0.8%減の1378億円、健康衛生が同7.4%増の1722億円、その他が同3.2%増の159億円となった。
チャネル別で見ると、ドラッグストアが同3.8%増の6633億円、ホームセンターが同2.4%増の956億円、特にディスカウントが同9.1%増の762億円と大きく拡大した。