PALTACの2023年3月期第3四半期は、売上高が8481億9500万円(前年同期比5.7%増)、営業利益191億1000万円、(同5.5%減)、経常利益214億1300万円(同4.1%減)、 四半期純利益147億5600万円(同6.2%減)と増収減益となった。

売上拡大施策が奏功し、売上高は過去最高。小売りの幅広いニーズに対応できるリテールソリューション機能の充実と、連携・協働による同機能の積極的な活用に注力。店頭情報や業界最大の流通情報を活用した需要変動への迅速な対応や、これまでのメーカーには取り扱いがなかった商品を含め、市場環境の変化を先読みした新たな品ぞろえ提案に努めたことが売上高増加につながった。

カテゴリー別では、化粧品・日用品、一般用医薬品業界においては、感染者数の増加により、諸症状を緩和する風邪薬や解熱鎮痛剤、抗原検査キットなどの需要が拡大し、加えて感染拡大下にありながらも外出機会が増加したことにより、メイクアップなどの化粧品、ドリンク剤などの医薬品が好調に推移。また、例年よりも気温低下が進み冬らしい気候となったことで、カイロなどの冬物商材も好調に推移した。

利益面では、栃木センター新設に伴う先行投資が影響し減益。食品含め値上や売価上昇により、生活者の節約志向や買控えに伴う低価格志向の高まりを補うための特売、チラシの頻度が想定外に増加したこと、原材料価格高騰等によるメーカー販促費の減少などもマイナス要因となった。

通期計画に変更はなく、売上高1兆800億円(前年比3.3%増)、 営業利益247億円(同4.7%減)、経常利益274億円(同4.3%減)、当期純利益190億円(同3.3%減)を見込む。