マンダムの2023年3月期第2四半期連結業績は売上高が前年同期比11.4%増の326億5200万円、営業利益は10億3800万円、経常利益は13億6200万円とそれぞれ黒字化、親会社株主に帰属する四半期純利益は同198.1%増の9億7400万円となった。

好調要因は、コロナに対するさまざまな規制の解除とそれに伴う経済社会活動の正常化が進んだことにより、「ギャツビー」の売上高が増加したこと。加えて、円安により海外子会社の売上高の円換算額が増加したことだ。

セグメントごとにみると、各地域増収で着地。特に海外は着実な回復基調となっている。日本における売上高は同6.0%増の187億9000万円、営業利益は6億8100万円と黒字化。今夏の記録的猛暑の影響により「ギャツビー」の売上高が増加したことで売り上げ、利益ともに回復。夏シーズン品以外にも、スタイリング剤、クレンジングも増収を支え、日本事業は黒字転換を果たした。

インドネシアは女性事業の「PIXY」の売上高が増加したことに加えて、円安により売上高の円換算額が増加し、売上高は同17.4%増の60億8900万円。10年ぶりに全面リニューアルした主力商品“PIXY Perfect Fit 2way Cake”に対し積極的なプロモーションを実施したことが奏功した。利益面においては、原価率が改善したこともあり、営業損失は3億7000万円と前期に比べて損失額は圧縮した。

海外その他においては、SILKY GIRLにおいて、マスク着用時のアイメイクプロモーションとデジタル強化が功奏。マレーシアをはじめとする東南アジア各国で売上高が回復したことことで売上高は同21.4%増の77億7300万円、営業利益は同480.7%増の7億2800万円と好調だった。

23年3月期通期業績は、売上高は13.3%増の650億円、営業利益は10億円、経常利益は13億5000万円、親会社株主に帰属する当期純利益は7億5000万円とそれぞれ黒字化を見込む。22 年 5 月 11 日に公表した業績予想の変更はない。