自分に合うものを探す化粧行動にこだわる男性を狙う
ターゲットは多様な自己表現を楽しむ男性。マンダムは2021年10月、ヤング男性向けコスメブランド「ギャツビー」の新ライン「gatsby THE DESIGNER（ギャツビー ザ デザイナー）」を発売した。マスブランド・ギャツビーにはできない新しい流行を生み出すのが狙いだ。しかも、新ラインは、マンダムの組織風土改革を促す役割も担っている。商品開発や流通戦略で同社初の試みが多いのは、そのためである。ギャツビー ザ デザイナーの責任者を務める大森剛介執行役員は次のように語る。
流行に敏感な男性のニーズに応えるギャツビー ザ デザイナー
「マンダムが1978年に作ったギャツビーは、かっこよくなりたい男性のウォンツに寄り添い、身だしなみ行動のタブーラインを打ち破ることで、新たな化粧行動を浸透させてきました。最近は、社会も生活者も個性を追求したり、多様性を広く認めることを強く意識するようになりました。でも、依然として、社会には古い常識や意味のないルールが残っています。個性を発揮したいヤング男性も、周囲の視線を意識して無意識にブレーキを踏んでいます。それらの常識に風穴を開けるのが、マンダムとギャツビー ザ デザイナーの存在価値だと思っています」
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