マンダムは5月8日、2020年3月期の連結決算を発表した。同社は持続的な成長の実現に向け、「コア事業である男性事業の維持・拡大」「女性分野のさらなる強化」「インドネシアを中核にした海外事業の強化」に取り組む。そうしたなか、売上高は国内が減収であったものの海外子会社がおおむね好調に推移し、前年同期比3.5%増の817億7400万円となった。営業利益は国内の減収や一般管理費の増加により、同16.3%減の59億7000万円となった。経常利益は同17.8%減の67億600万円、純利益は同12.6%減の44億4500万円。
地域別にみると、日本の売上高は同4.7%減の461億7500万円となった。第2四半期連結累計期間までの夏シーズン品の苦戦による男性事業の「ギャツビー」ブランドの減収と、インバウンド需要の落ち込みによる女性事業の「バリアリペア」ブランドの減収の影響が響いた。利益面では、売上拡大を目指したマーケティング費用(販売促進費)の投下と、減収の影響により、営業利益は同29.0%減の30億1400万円となった。
インドネシアは、国内の売り上げが堅調に推移し、売上高が同4.4%増の177億9100万円となった。営業利益は一般管理費の増加により、同5.4%減の6億4500万円となった。海外その他における売上高は同31.8%増の178億600万円となった。前連結会計年度末により連結対象に加えたACGI社の業績などが寄与した。営業利益は増収効果により、同4.8%増の23億1000万円となった。
21年3月期の連結業績予想は、新型コロナウイルス感染症の影響を現時点において合理的に算定することが困難なため、未定とした。