ポーラ・オルビスホールディングスは島根県の温泉宿のお湯について化粧品研究の肌分析技術を生かして肌の隠そうや皮脂への作用を科学的に分析。その結果から、それらの宿をタイプごとに分類し、「温泉×肌サイエンス」というウェブサイト上に公開し、新たな観点から温泉旅行の価値を訴求している。6月17日にはそれらの成果を報告するセミナーを実施した。

温泉は、これまでにも「美肌」との関連性が高いという認識があったものの、その科学的検証は進んでいないのが実情であった。島根県は、日本三大「美肌の湯」の「斐乃上温泉」、「美人の湯」の「湯の川温泉」、そして日本最古の美肌温泉である「玉造温泉」が存在する県。そんな島根県の14の温泉宿の泉質について、同社のもつ知見を役立てながら、それぞれ個別に調査・分析した。

その結果を踏まえ、肌への効果から「湯磨きピーリング温泉」「メルティング浄化温泉」「ほぐしブースター温泉」「美整リペア温泉」「バリア・オアシス温泉」「エクスプレス潤化温泉」と六つのタイプに分類し、その結果を分かりやすくまとめたウェブサイトを作成。細かな泉質の説明だけでなく、今回調査した14の温泉宿の検索も行えるなど、コロナ後の旅を手助けするサイトだ。7月7日からは、じゃらんでもこの結果である美肌泉質を生かした宿泊プランを販売。地方活性化に役立つ取り組みの一つとなりそうだ。

今後は、こうした温泉の泉質調査をポーラ・オルビスHDの商品開発などにもいかすことも想定されるが、「まずは温泉の研究成果として、地方創生にいかしたい」(ポーラ・オルビスHD)として、さまざまな地域の温泉の泉質分析に積極的に取り組む考えだ。


いくつかの実験を通して科学的に泉質を分析する試みだ

月刊『国際商業』2022年08月号掲載