資生堂は2021年11月17日に「R&D戦略発表会」を開催した。冒頭、同年1月にR&D領域のトップに就いた岡部義昭チーフブランドイノベーションオフィサーが多様な価値の融合で新たな価値を創出するR&Dの理念「DYNAMIC HARMONY(ダイナミックハーモニー)」への意気込みを語った。その後、三つの研究チームの代表者が最新の研究事例として「紫外線変換技術の開発」「たるみ市場の創出」「Second Skin(セカンドスキン)技術の応用」を説明した。以下は、R&D戦略発表会の要旨である。
価値創造を目指す原点回帰のR&D戦略
岡部義昭 資生堂 チーフブランド イノベーション オフィサー
昨今は企業の長期的・社会的な視点が重視されるとともに、生活者も機能性の重視、クリーンやナチュラルなどの新たなカテゴリーや美容医療・機器、インナービューティーへの需要の高まりなどが予想されています。さらに、マーケティング施策や一人一人に合ったアプローチなど、デジタル分野でのイノベーションも必要不可欠。こうした外部環境やこれまでの私たちの実績、そして今取り組んでいることなどを踏まえ、中長期経営戦略「WIN2023 and Beyond」を策定しました。30年にスキンビューティー領域における世界ナンバーワンを目指すにあたり、2021年からの3カ年を基盤づくりの年として、収益性重視の経営に切り替えています。
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