アース製薬は、第63次南極地域観測隊の心身の健康を支援するため、アルコールフリーでありながら手指や全身のお肌をいたわり清潔に保つ、MA-Tシステム(要時生成型亜塩素酸イオンを用いた酸化制御技術)を採用した化粧水 「Aqua Create Skin Solution(アクアクリエイト スキンソリューション)」 などを、越冬隊32人に1年分寄贈したと発表した。

寄贈品は、「アクアクリエイト スキンソリューション」(1リットル)30本、洗口液「モンダミン プレミアムケア」(1080ミリリットル)180本、消臭・芳香効果に加え、防虫・ダニよけ効果がある衣類・布製品用ミスト「natuvo ファブリックケアミスト」(280ミリリットル)96本と「同 つめかえ」(250ミリリットル)40パック。

アクアクリエイト スキンソリューション

モンダミン プレミアムケア

natuvo ファブリックケアミスト

南極地域観測隊は、南極の気象や大気、地質、生物、雪氷、地殻変動などの観測を行うために、南極地域観測統合推進本部(本部長:文部科学大臣)によって毎年編成され、1956年以来60年以上にわたり、地球環境の観測活動を続けている。第63次南極地域観測隊は、2021年11月10日に南極観測船「しらせ」で日本を出国後、約5週間の航海を経て同年12月中旬に南極の昭和基地に到着する予定。63次隊のうち越冬隊32人は、1年以上昭和基地での観測を続け、23年3月に帰国の予定だ。

南極地域観測隊の人員・資材は、共に限られており、低温や極夜といった特殊で過酷な環境下で任務を遂行するため、隊員の心身の健康維持は最重要課題となっている。また医師は帯同するが、昭和基地では、本格的な歯の治療は困難だという。

そこでアース製薬は、、南極地域観測隊の心身の健康を支援するため、口腔内の衛生面、また、手指や全身、肌に触れる布製品(衣類や寝具など)を優しくケアできる製品を寄贈するに至った。

寄贈品を手にする第63次南極観測隊(写真提供:国立極地研究所)

同社事業開発部部長兼CSR/サスティナビリティ推進室室長の桜井克明氏は、今回の寄贈について次のように述べた。

「南極観測は、当社の社名でもある地球(アース)の環境変動をいち早く捉える重要な役割を担われていると考えております。南極での厳しい生活環境で暮らす第63次越冬隊員の皆さまの安心で心地よい生活を応援することは、当社の事業活動の喜びであり、活力になります。MA-Tシステムの社会実装も進みつつあり、航空機、ホテル、病院をはじめ、プロ野球、Jリーグ、大相撲、格闘技や劇団など、さまざまな場面での活用や応用が開始されています」