新型コロナの影響による受診抑制で薬局経営が大きなダメージを受けている。このほど出そろった大手調剤チェーン4社の2020年度の業績をみると、主力事業である調剤薬局事業の4社合算売上高は前年比1%増で、前期に64店舗の新規出店を果たした日本調剤こそ通期寄与により増収を確保したが、他の3社はいずれも減収となった。薬価毎年改定の時代を迎え、さらに調剤報酬改定では毎回、門前薬局を中心に経営改革を迫られるほど点数獲得は難しくなっており、調剤経営は厳しい環境変化に直面している。それでも大手調剤チェーンは処方箋応需枚数減を処方箋単価アップでカバーし、納入価交渉でもバイイングパワーを発揮してコロナの影響を最低限にとどめたと言え、むしろコロナによるダメージは中小の調剤専門薬局ほど大きかったとみられる。

一方、専門調剤薬局の業績不調を尻目に、拡大しているのがドラッグストアの調剤事業である。は20年度専業調剤薬局と主要調剤薬局併設型ドラッグストアの調剤薬局部門の業績比較である。主要調剤薬局併設型ドラッグストアの調剤薬局部門は前年比2桁近い増収である。また、1、2位は引き続き専業調剤薬局であるアインHDと日本調剤ではあるが、昨年、クオールHDを抜いて3位となったウエルシアの勢いは止まらず、同じ面展開で市場拡大を目指す専業調剤薬局であるクオールHDとの差がさらに広がっている。数年後には日本調剤との2位争いが激化する可能性も出てきた。スギ薬局も中堅専業調剤薬局であるメディカルシステムネットワークとの差を広げている。

この情報へのアクセスはメンバーに限定されています。ログインしてください。メンバー登録は下記リンクをクリックしてください。

ログイン