2021年3月期の医薬品メーカーのOTC・ヘルスケア事業の実績が出そろった。コロナ禍に見舞われた同期のOTC医薬品市場は、マスク着用、手洗いの習慣化、外出自粛などの影響で、最大カテゴリーである総合感冒薬、ドリンク剤、花粉治療薬など、OTCの主要カテゴリーが軒並み不調に終わり、市場全体は約7%減と縮小した模様だ。
本誌集計12社では、OTC・ヘルスケア事業が増収だったのは大正製薬HD、エーザイ、塩野義製薬、持田製薬、大幸薬品の5社。そのうち主力品の伸びで成長を維持したのは持田製薬と大幸薬品の2社だった。持田製薬は「コラージュフルフル」シリーズが堅調に推移したところに、衛生関連商品の売り上げが乗り増収。大幸薬品はコロナ禍で「クレベリン」が一時欠品となったものの、その後増産したことで商品が広く行き渡るようになった。
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