ゼリア新薬の2021年3月期通期業績は、売上高8.2%減の554億4200万円、営業利益15.9%減の34億4200万円、経常利益18.2%減の31億7200万円、親会社株主に帰属する当期純利益は6.6%増の31億1900万円だった。

そのうちコンシューマーヘルスケア事業は、11.4%減の252億6100万円だった。消毒殺菌薬など衛生用品の一部製品群の売り上げは伸長したものの、新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛措置やインバウンド需要の落ち込みなどで主力の「ヘパリーゼ群」や「コンドロイチン群」が苦戦。「ヘパリーゼ群」のうちコンビニエンスストアを主力チャネルとする「ヘパリーゼW」シリーズの回復が頭打ちで、同製品群の清涼飲料水・栄養補助食品が48.1%減の34億2000万円とほぼ半減。医薬品も31.6%減の41億2600万円で、ヘパリーゼ群全体で40.2%減の75億4600万円と100億円を大きく割り込んだ。「コンドロイチン群」も緊急事態宣言期間中の高齢者の外出自粛が響き8.2%減の60億7900万円、「ウィズワン群」が2.2%減の16億3500万円と厳しい結果となった。「プレバリン群」「マスデント群」といった既存品の育成や「ヘパリーゼ群」「コンドロイチン群」に次ぐ新規主力製品の開発が喫緊の課題となる。