アイスタイルの2021年6月期第1四半期決算は、売上高は前年同期比5%減の75億500万円、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する純利益はそれぞれ1億6000万円、2億600万円、2億8100万円の欠損となった。
新型コロナの影響がでたものの、販管費等の圧縮により営業利益を改善、「計画通りに推移」(アイスタイル)と評価。また、当該四半期には新型コロナ第2波の影響もあったが、前四半期に比べ回復傾向と捉え、決算会見において吉松徹郎代表取締役社長兼CEOは、「前四半期に比べて回復傾向。底が見えた」との見解を示した。
セグメント別では、EC、店舗などの小売部門であるビューティサービスが好調。店舗事業が前第3四半期と同水準にまで回復したほか、EC部門も68.5%増。ECはコロナ前から高水準での成長を維持しており、売上⾼は3年間で約4倍まで拡大している。さらに、新型コロナによって大きくECにシフトした前四半期に比べ、店舗の売上高が回復しており、「消費者はネットとリアルの両方で購買を行っている」(吉松代表取締役社長兼CEO)ことがうかがえる結果となった。
プラットフォーム事業は、売上高は新型コロナ影響による前四半期の営業活動の停滞および顧客の予算の保守化により、14.8%減の16億6500万円と減収。営業利益は、前四半期の⼀過性の償却費がないことから改善した。そのほか、グローバルは売上高は35.1%減の11億6300万円と減収、営業利益も引き続き欠損となったが、赤字幅は縮小した。