武田薬品工業がOTC事業子会社の武田コンシューマーヘルスケア(TCHC)を米投資ファンドのブラックストーングループに売却することを発表してから約半年、新会社アリナミン製薬が4月1日に発足。社長にはエーザイで薬粧事業部長やジャパンプレジデントを務めた本多英司氏が就任、TCHC社長だった野上麻理氏は副会長に就いた。今後は医療用医薬品を製造販売する企業から分離し、OTC専業の独立企業として事業を進めていくことになる。
新会社発足に伴い、市場関係者からはさまざまな声が上がっている。「アリナミンブランドのうち、錠剤は一つのNBとして残るだろうが、販促の在り方やブランドの存在感自体はこれまでとは大きく変わるかもしれない」といったドラッグストア関係者の意見がある一方で、「これまで武田本体に回されていたOTCの利益を自社の投資に回すことができるようになり、小売店にとってもプラスになることが増える」と期待を示す声もある。
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