久光製薬は、2021年2月期第2四半期業績を10月8日に公表。これに伴い同日、テレフォンカンファレンスを実施した。
売上高は、前年同期比16.5%減の529億2600万円、営業利益は45.9%減の55億1600万円、経常利益は48.1%減の55億1900万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は51.1%減の36億9300万円と大幅な減収減益となった。医療用医薬品では薬価改定や後発品使用促進が影響。一般用医薬品では、新型コロナ禍による店頭での販売活動の自粛やイベントの中止、訪日外国人の大幅な減少による「サロンパス」の売り上げ減少、花粉飛散量の減少や外出自粛により花粉治療薬「アレグラ」が苦戦したことが響いた。ただ今後は、withコロナの流れで徐々に生活者の活動も戻っていくと想定され、ドラッグストアなどの店頭売り上げもゆっくり戻っていくと考えられることもあり、21年2月期の一般用医薬品事業の売り上げは前年比101.3%で着地する見通しだ。
また一般用医薬品事業では、これまでスポーツ用品店やゴルフ場などスポーツを切り口に「サロンパス」ブランドのボディシートやアイシングスプレーなどを中心に新規販路の拡大を図ってきたが、今後はさらに強化し、顧客接点拡大を進めていく考えだ。