OTC市場活性化の追い風になるか――。近年、医療費は膨張の一途。政府推計によると2040年には66兆円まで膨れ上がると推定されており、その抑制が大きな課題になっている。そうしたなか、政府はOTC類似薬の保険給付の在り方について具体的な検討に入っている。具体的にはOTC類似薬を保険適用外化。これまでも政府規制改革会議のワーキンググループなどが議論を進めてきており、健康保険組合連合会などが見直し案を示してきたが、その実現に向けた動きが活発になってきた。

対象としてあげられているのは、湿布、ビタミン剤、皮膚保湿剤、花粉症薬、総合感冒薬など。これらが保険給付適用外になった場合、薬剤費にして2000億円規模に上る見込みだ。これがすべてOTC市場に上乗せされるというわけではないが、期待は大きい。皮膚保湿剤なども対象として名前があげられており、OTCだけではなく、化粧品にも波及効果がありそうだ。

医療費抑制は喫緊の課題だ

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