花王は7月9日、日本の厚生年金と国民年金の積立金の管理・運用を行なう、世界最大級の年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が採用している、ESG(環境、社会、ガバナンス)投資のための株価指数の構成銘柄「FTSE Blossom Japan Index」「MSCIジャパンESGセレクト・リーダーズ指数」に4年連続、「MSCI日本株女性活躍指数(WIN)」に3年連続で採用されたと発表した。
「S&P/JPX カーボン・エフィシエント指数」にも選定されており、花王は引き続き、GPIFが選定する日本企業を対象とする全てのESG指数の構成銘柄に採用されていることになる。また「FTSE4Good Index Series」にも13年連続、「MSCI ESG Leaders indexes」にも4年連続で選定されている。
花王グループは、2019年4月にESG戦略「Kirei Lifestyle Plan」(キレイライフスタイルプラン)を策定。経営にESGの視点を導入することで、事業の拡大と、消費者や社会へのよりよい製品・サービスの提供を目指している。
なお、「FTSE4Good Index Series」「FTSE Blossom Japan Index」は、ロンドン証券取引所の一企業であるFTSE Russellが開発した指数のこと。国連の持続可能な開発目標(SDGs)を含む、既存の国際的なESG基準に基づいたFTSE Russell のESG評価モデルを使用して構成され、ESGについて優れた取り組みを行なっている企業が選定される。
「MSCI ESG Leaders indexes」「MSCIジャパンESGセレクト・リーダーズ指数」「MSCI日本株女性活躍指数(WIN)」は、世界中の機関投資家に対して、投資意思決定をサポートするさまざまなツールを提供しているMSCI社による指数のこと。「MSCIジャパンESGセレクト・リーダーズ指数」「MSCI日本株女性活躍指数(WIN)」は、それぞれ、MSCIジャパンIMIトップ700とトップ500の指数構成銘柄の中から、ESG評価に優れた企業を選別して構成されている。これらの指標は、企業のESGへの取り組みに着目する世界の投資家から、重要な判断基準として幅広く活用されている。