伊勢半本店は、日本伝統の化粧料「小町紅」のデザインをリニューアルし、シーンに合せて選べる新デザインの5種7点(9000円~2万2000円)を11月2日に発売した。

今回、伝統の趣と生活様式の変化による新しさを融合し、ライフシーンに合せて選べるよう、定番のお猪口型から今風の典麗な蓋物型、持ち運びしやすい紅板には鏡付きなのに軽量な紙製とリフィル式で長く使えるコンパクトタイプの二種を用意。それぞれ、江戸時代に好まれていた吉祥文様や季節の移ろい、当時の紅らしさ溢れる絵柄などをデザインしている。

江戸時代において紅は、口紅だけでなく頬紅、アイラインやアイシャドー、コントロールカラーとしての化粧下地など、さまざまな用途に使用されていた。今回の新デザイン発表を機に、「小町紅」は原点に立ち帰り、リップやチーク、アイメイクなどシンプルながらアイディア次第で無限に楽しむことができる「マルチメイクアップ化粧料」としてメイクの可能性を広げるものとして訴求していく。

また、同日には南青山の「紅ミュージアム」を全面リニューアルして開館。江戸時代からの紅の製法を受け継ぎ、今も変わらず作り続ける日本唯一の紅屋である伊勢半本店が提供する学びと体験のスペースとなっている。