日本メナード化粧品は、ゲノム(遺伝情報)データとシワ・たるみに関するアンケートデータとを統合・解析した結果、シワ・たるみを生じさせる要因と関連の強い遺伝子領域を発見した。

皮膚の老化は、顔のシワやたるみといった見た目の変化として現れる。しかし、年齢よりも若く見える人、老けて見える人がいるように、このような見た目の変化には個人差があり、同年代の人でも異なっている。そこには紫外線などの環境的な要因だけではなく、遺伝的な要因もあることが近年報告されている。

同社は、ゲノムデータとシワ・たるみの状態、紫外線曝露傾向、スキンケア習慣などのデータとを統合し、構造方程式モデリングという手法で解析した結果、第11番染色体に存在する遺伝子領域「rs12284381」が、将来のシワ・たるみの現れやすさと強い関連があることを発見した。

今回の結果は、個々人の老化の予測や適した化粧品や美容方法の提案、新たな美容技術の開発へ応用できると考えられる。なお、同研究の成果については、11月6~9日に長崎で開催される「日本人類遺伝学会第64回大会」にて発表する