サンスターグループ オーラルケアカンパニー(サンスター)は、 歯周病の初期症状である歯肉炎の方を対象に1日2回、4週間、「1.歯みがき(ハミガキペーストとハブラシによるブラッシング)のみ実施した場合」「2.歯みがき+歯間清掃(歯間ブラシ及びデンタルフロス)を実施した場合」「3.歯みがき+歯間清掃+液体製剤による口ゆすぎを実施した場合」における、 プラーク(歯垢)付着指数および歯肉炎指数を比較した。

その結果、3.で歯間清掃と液体製剤を併用した際、1.の歯みがきだけの場合と比べて、臼歯部(奥歯)の裏側の歯と歯の間(歯間部)のプラーク付着の有意な減少が認められた。この結果は、第67回日本口腔衛生学会・総会(2018年5月18日~20日)で発表した。

さらに、上記の試験において、臼歯部の歯間部から採取した歯肉縁上(歯肉の上に露出した歯面の)プラーク中の細菌叢の変化を調べたところ、2.で歯間清掃具を併用した群と、3.で歯間清掃具と液体製剤を併用した群において、4週間後のプラーク内に、健全なヒトの歯肉縁上プラークから検出される数種類の細菌種が増加。かつ歯肉炎患者の歯肉縁上プラークから検出される細菌種が減少していることが確認された。 この結果は「IADR 2018/第96回国際歯科研究学会議」(2018年7月25日~28日・英国ロンドン)にて発表した。