タカラベルモントは8月8日、東京本社で、大阪・関西万博に出展した展示「量子飛躍する美の世界」の一般公開イベントを開催した。
「量子飛躍する美の世界」は、大阪ヘルスケアパビリオンに出展した同社ブースの展示テーマ。2050年の宇宙時代を見据え、美容と医療を融合した「ミライのヘルスケアサロン」を通じて、既存の価値観にとらわれない「真の美」の在り方を提案した。今回、展示の一部を東京本社に移設し、1日限定で一般公開した。
会場には、万博会場を彩ったカラフルな造作の一部を再現した展示や、コシノジュンコ氏がデザインしたシルバーを基調とするユニフォームを設置。来場者がスタッフの説明を受けながら展示を見学した。また、1970年大阪万博当時の新聞・雑誌などの資料も並び、1970年と2025年、二度の万博に出展した同社の歴史を振り返る構成となった。
会場ではタカラベルモント以外の企業・団体による展示も展開した。太陽工業は1970年大阪万博をはじめとする膜構造建築の資料を紹介。鼓月は関西パビリオン京都ゾーンでの取り組みや、スポーツ時の栄養補給を想定して開発した和菓子「anpower」などを展示し、万博を起点とした新たな取り組みを発信した。会場内には各社の資料や実物展示、配布物などが並び、来場者が足を止めて担当者から説明を受ける光景が見られた。
トークショー・セミナーも実施し、午前には国際文化評論社「新しいユニフォーム」編集長の小林由紀子氏が、1970年大阪万博を振り返りながら「未来へのバトン」をテーマに講演。午後には、タカラベルモントの万博ブースから宇宙時代の多様性や暮らしを考える「宇宙×建築×美」、鼓月やアミノアップ、ウルトラランナーの藤澤舞氏による「和菓子×スポーツ」のセミナー、2027年国際園芸博覧会「GREEN×EXPO 2027」の紹介などが行われた。
同イベントは、万博の体験や思想を一過性のものにせず、次世代へ継承するサステナビリティアクションの一環。同社は「THINK CIRCULAR for SPACE AGE(宇宙時代の循環思考)」を基本理念に掲げ、展示ブースから廃棄物を出さないことを目指してきた。これまでにも、コシノ氏がデザインした万博ユニフォームを全国の教育機関へ寄贈するなど、万博レガシーの活用を進めている。
東京での「アフター万博」イベント開催は同社にとって初の試みだったが、万博ファンを中心に多くの来場者が集まった。「1企業でここまでアフター万博を開催されるのは素晴らしい」「ゴールデンウイークに開催されたイベントには行けなかったため、帰省のタイミングで立ち寄った」といった声が寄せられた他、過去に同社が開催した万博関連イベントを訪れた来場者が再び足を運ぶケースもあり、万博閉幕後も続く関心の高さをうかがわせた。★
月刊『国際商業』2026年10月号掲載


























