原沢製薬工業は、化粧品ブランドのマーケティングノウハウをOTCにも水平展開する。その第1歩として、ロングセラー肝臓疾患薬「ネオレバルミン錠」のブランド再構築に乗り出した。テレビCMをはじめとした積極的な情報発信強化で認知拡大を図る。その一環で、俳優・タレントの松岡昌宏をブランドアンバサダーに起用し、新CMも作成した。

戦略の主軸となるのは、化粧品ブランド「リバイシス」で確立したマーケティング手法の水平展開だ。6月30日に開催した新CM発表会に登壇した原澤周一郎専務取締役/東日本統括部長は「コスメで培ったブランディング、マーケティングノウハウをOTC医薬品でも生かす」と述べた。

原澤周一郎専務取締役/東日本統括部長

このアプローチを軸に実施した市場調査では、顧客満足度が67.6%と高く、「試した人の半数以上が購入を検討しているという結果から、改めて製品力の高さを実感した」と潜在需要の大きさを確認。一方で「認知度の圧倒的不足」という構造的課題を浮き彫りにした。

この分析を受け、同社は従来のPR手法を刷新。テレビCMに加え、新橋駅前の街頭ビジョンやタクシー広告、ネット広告などターゲット接触面を網羅する多角的な露出を開始する。

化粧品で培ったノウハウでOTCのブランディングを進める

さらに、競争著しい肝臓疾患薬市場での存在感を高めるため、認知拡大、社員の製品理解、アンバサダー訴求の3施策を統合し、流通への働きかけと売り上げ拡大を狙う。