ライオンは6月30日、ベトナムの100%子会社であるメラップライオンホールディングの子会社において、医薬品新工場を建設すると発表した。投資額は約2500億ベトナムドン(約15億円)。今年10月の着工、2030年下期の稼働開始を予定しており、固形剤医薬品(錠剤・顆粒)の生産体制を整備することで、製品ラインアップの拡充と生産能力の増強を図る。

ベトナム新工場完成イメージ

新工場はベトナム・フンイエン省に建設し、敷地面積は2660平方メートル、延床面積は7172平方メートル。処方薬およびOTC医薬品を生産する予定で、投資資金は子会社の手元資金を充当する。なお、同件による影響は2026年12月期の連結業績予想に織り込み済みとしている。

同社グループは、中期経営計画「Vision2030 2nd STAGE」で掲げる「収益力の強靭化」の実現に向け、事業ポートフォリオマネジメントを強化している。薬品事業を「チャレンジ事業」と位置付け、海外を中心に新たな事業機会の創出を進めており、25年にはベトナムで医薬品事業を展開するメラップライオンを100%子会社化した。

メラップライオンは、鼻洗浄用スプレーや点眼剤など液剤を主力とする有力な医薬品ブランドを展開するとともに、ベトナム全土をカバーする流通網と販売力を有する。ライオンはこれらの強みを生かし、収益性の高い医薬品事業のさらなる拡大を目指して新工場建設を決定した。固形剤医薬品の生産を強化することで、ベトナムの生活者のヘルスケアに貢献するとともに、同国での収益力強化につなげる考えだ。