日本ロレアルが主催する国内の優れた若手女性科学者を表彰する「ロレアル-ユネスコ女性科学者日本奨励賞」の2025年度受賞者の一人である沖田ひかり氏(東京科学大学総合研究院生体材料工学研究所鳴瀧研究室助教)が、フォーブスがアジア各国で活躍する30歳未満の起業家やリーダー、先駆者たち計300人を選出した「Forbes 30 UNDER 30 ASIA」リストの「Healthcare & Science(医療/科学)」分野の一人に選ばれた。

ビジネス、スポーツ、科学などの多岐にわたる分野で次世代のグローバルリーダーをいち早く見いだし、支援してきた“Forbes 30 UNDER 30 ASIA”リスト選出者を「ロレアル-ユネスコ女性科学者日本奨励賞」が輩出するのは、19年度(第14回)受賞者の渡部花奈子氏、20年度(第15回)受賞者の藤代有絵子氏、22年度(第17回)受賞者の佐々木晴香氏に続き、4人目となる。

沖田氏の研究分野は核酸化学。社会と研究の接点は 生命の起源における未知の遺伝物質の可能性を示し、原始地球に倣った人工生命の基盤システムの確立に貢献すること。研究内容は人工生命の創製に向けた天然アミノ酸由来の核酸による化学的な遺伝情報伝達系だ。

沖田氏は今回の選出に際し、「この度“Forbes 30 Under 30 Asia 2026”のHealthcare & Science部門に選出していただき、大変光栄に思います。この栄誉は、『ロレアル-ユネスコ女性科学者日本奨励賞』を受賞したことをきっかけに、多くの人たちに私の研究を知っていただく機会に恵まれたおかげだと感じております。歴代の素晴らしい受賞者の皆さまに続き、4人目としてこのリストに名を連ねることができ、大変うれしく思います。私が研究者として歩み続けることができているのは、研究室の先生方をはじめ、これまで支えてくださった恩師、そして友人や家族など、多くの方々の温かいご支援があったからです。この場をお借りして心より感謝申し上げます。今後も、生命の起源における未知の遺伝物質の可能性を探る核酸化学の研究を通じて、社会に貢献できるよう、楽しみながら挑戦を続けていきたいと考えております」と喜びの声を語った。

日本ロレアルのジャン-ピエール・シャリトン社長は「沖田さんが名誉あるリストに選出され、日本のみならず世界を舞台にその才能をいかんなく発揮されていることを、心から喜ばしく思います。『ロレアル-ユネスコ女性科学者日本奨励賞』は、若手女性科学者の支援を通じて科学分野におけるジェンダー平等の推進を目指しており、多角的な視点の研究を促進することが、日本の科学立国としての発展を後押しすることにつながると信じています。沖田さんのご活躍が、この重要な課題の解決に貢献されるだけでなく、理系進学を検討する次の世代の皆さまにとってのロールモデルとなり、理工系分野への進学を志す若者たちにとって、大きなインスピレーションとなることを期待しています。日本ロレアルは、これからも沖田さんのような優れた若手女性研究者を積極的に支援し、本プログラムのモットーである“世界は科学を必要とし、科学は女性を必要としている”を体現することで、その実現に貢献してまいります」とコメントした。

「ロレアル-ユネスコ女性科学者日本奨励賞」は、「ロレアル-ユネスコ女性科学賞」の国内版として、05年に日本ユネスコ国内委員会の協力のもと創設された。日本の若手女性科学者が研究活動を継続できるよう奨励することを目的とし、物質科学、生命科学の分野で、博士後期課程に在籍または、博士後期課程に進学予定の女性科学者(40歳未満)を対象としている。毎年、物質科学・生命科学から原則、各2人(計4人)に奨学金100万円を贈呈している。25年までに75人の若手女性科学者が受賞しており、受賞後はさらにキャリアを開花させ、国内外で活躍している。26年度の「ロレアル-ユネスコ女性科学者日本奨励賞」受賞者発表は9月頃を予定している。