アイスタイルは、「@cosmeベストコスメアワード2026 上半期新作ベストコスメ」を発表。上半期新作総合大賞に資生堂ジャパン「dプログラム モイストケア ローション EX」が輝いた。同日、「2026 下半期トレンド予測」も発表。「まるごと日差し対策」や「推し活美容」など、六つのキーワードで予測を表現した。
@cosmeベストコスメアワードは、@cosmeメンバーから寄せられた口コミ投稿をベースに、今、生活者が支持している商品を表彰するアワードだ。特に「上半期新作ベストコスメ」は2025年10月1日~26年3月31日の半年間に発売された新商品を対象としており、今回の対象商品数は4334アイテム、対象口コミ数12万8800件で、いずれも過去最高だった。「バズっているから買う」から「自分に合うから買う」へ変化が起きており、美容への関心が高い半年間だったといえる。
総合大賞のdプログラム モイストケア ローション EXの受賞ポイントは2点ある。乾燥・花粉・紫外線のトリプルパンチで肌悩みが増加する中、最先端の皮膚科学研究に基づいた進化と、毎日続けやすい低刺激設計が生活者の信頼を獲得したことと、物価高時代にあえて約1割の値下げをしたことだ。生活者は肌の治安を維持したいと思いつつ、値上げラッシュの中でも投資する価値がある商品かどうかを以前より厳しく見極めるようになった。確かな品質を保ったまま値下げを行うことで生活者心理を掴んだ。
総合部門の2位以降は、ロージーローザ「ロージーローザ パウダーブラシEX〈アングルド〉」、The Founders JAPAN「Anua ビタミン10ポアストリクスセラム」、The Founders JAPAN「Anua PDRNヒアルロン酸ハイドレイティングミスト」、Dr.ルルルン「ルルルン ハイドラPDマスク」、Dr.ルルルン「ルルルンプレシャス GREEN(Glow Up)」、エスティローダーカンパニーズ(ELC)「M・A・C パウダー キス ヘイジー マット リップスティック」、LVMH「ジバンシイ プリズム・リーブル・ケア&カラー・セラム・プライマー」、ELC「エスティ ローダー ダブル ウェア ステイ イン プレイス メークアップ N」、パルファン・クリスチャン・ディオール・ジャポン「ディオール ディオール アディクト リップ グロウ オイル」の全10品がランクインした。
今回はアヌアとルルルンの商品が複数入賞したことが特徴的だった。アヌアは美容液部門、ミドルプライス部門、ミスト状スキンケア部門などで合計7冠を獲得。さらに10品のうち、2位のロージーローザ パウダーブラシEX〈アングルド〉を除いた9品で保湿訴求がなされており、メイクアイテムにも「保湿力」を求める生活者の姿が浮き彫りになった。総合部門だけでなく、各部門受賞商品でも保湿系アイテムが上位にランクインした。
その他、成分との付き合い方では「効果が高くても刺激があるものは使いたくない」と慎重な変化が生まれる、不安定な時代だからこそ「自分のご機嫌をとる」美容が広がる、チーク・シェーディングへの関心が高まるといったポイントも見つかった。
「まるごと日差し対策」「推し事美容」などが下半期トレンドに
一方、2026年下半期トレンド予測では、口コミに加え、フラッグシップショップおよび@cosme storeの売り上げなどの分析、その他ユーザーアンケートなど関連情報から見える生活者の意識変化と美容プラットフォーマーとしての知見から下半期のトレンドを予測、キーワード化した。
今回発表したのは、「まるごと日差し対策」「仕込みフィルター肌」「ガジェ美スキンケア」「血色パンダチーク」「推し事美容」「サプリ水」の六つ。まるごと日差し対策と仕込みフィルター肌は気象由来、ガジェ美スキンケアと血色パンダチークはメイク・スキンケアの新潮流由来、推し事美容とサプリ水は消費行動に由来するトレンドとなった。
特に注目したいのはまるごと日差し対策と推し事美容だ。まずまるごと日差し対策は、「二季化」が進む現代において、暑さ・紫外線対策に関する購買行動に変化が起きていることに注目。日焼け止めの市場規模は22年10月~23年9月に710億円だったところから24年10月~25年9月には836億円まで拡大し2年で118%伸長した。最近ではパウダーやミストなど新剤型の日焼け止めが多数登場しており、質感や用途の多様さに振り回される「日焼け止め迷子」が昨対比1.6倍に増加している。使い方も変化し、部位によって日焼け止めを使い分けている人は全体の約4割となっている。
また「紫外線など、夏から蓄積した肌ダメージを感じるようになった・感じることが増えた」と思う人は64.7%にもなり、アフターケアも含め日差し対策への意識がますます高まりそうだ。今年は「新質感」をトレンドに、ストレスフリーかつ手に取りやすい価格帯に需要が高まっている。
推し事美容はアイドルやキャラクターの「推し活」に着目。@cosmeユーザーのうち、「いま推し活をしている、もしくは推している人やモノがある」と回答した人が59.3%だった。そのうち、「推し活をするようになり美容への意識が高まった」人は31.5%、「推し活を始めてから、美容(スキンケア、メイク、美容医療など)に使うお金が増えた」人は38.6%、「推しに会う日(ライブ、特典会など)に向けて特別なケアをすることがある」人は44.5%と、推し活が日々の美容意識を高め、美容へ時間とお金を投資する意欲に結びついていることが伺える。推し活と美容を掛け合わせた新たな需要により、必須のコスメや意外なアイテムが生まれる可能性がある。
@cosmeTOKYOでは有名人をアンバサダーに起用したポップアップの場合、ファンの来店と販促キャンペーンが重なって売り上げが伸びる傾向にあるなど、新規顧客との出会いにもつながっている。
初の韓国版ベスコスも
今回の@cosmeベストコスメアワード2026では、上半期新作ベストコスメ、2026下半期トレンド予測の発表のほか、初の試みとして「@cosme韓国ベストコスメアワード」も同時に発表。@cosme韓国ベストコスメアワードは、日本の@cosmeベストコスメアワードの韓国版で、アイスタイルのグループ会社である韓国Glowdayz社が年2回発表している韓国国内の「GLOWPICK AWARDS」を受賞した商品に対して同時授与されるものだ。Glowdayzのコンジュンシク社長が登壇し、韓国の最新トレンドを説明した。
韓国では、今、サンケアのプレミアム化が進みスキンケアに近くなっていること、サプリメントが進化しインナービューティーで成分競争が起きていることなどを解説。コン社長は「韓国では専門家の領域がマス層に届きやすくなる『民主化』が起きている」とトレンドを分析した。
韓国ベストコスメアワードでは、ルーキー部門のトーンアップサンクリームに「チェイシングラビット オールアバウトブラー パープルカバークリーム」、コラーゲンに「マリブ フコ コラーゲン グロウ フィット ゼリー スティック」などが選ばれた。





























