アイスタイルは、2025年6月11日、「@cosme ベストコスメアワード2025上半期新作ベストコスメ」、および「@cosmeベストコスメアワード2025下半期トレンド予測」を発表した。「上半期新作ベストコスメ」は、24年11月1日~25年4月30日の半年間に発売した新商品を対象とした「@cosmeベストコスメアワード」の上半期における新人賞となる。
今回総合大賞に輝いた商品は、花王「THE ANSWER スーパーラメラシャンプー&EXモイストトリートメント FOR DAILY DAMAGE」。以降は、コーセー「コスメデコルテ ルージュデコルテ クリームグロウ」、Clue「&be ブラックスポンジ」、P&Gプレステージ「SK-Ⅱ ジェノプティクス インフィニットオーラ エッセンス」、Dr.ルルルン「ルルルン ハイドラ AZ マスク」、LVMH「ジバンシイ プリズム・リーブル・グロウ・セラム・ファンデーション」、資生堂「SHISEIDO アルティミューン パワライジング セラム」、日本ロレアル「ラ ロッシュ ポゼ UVイデア XL プロテクショントーンアップ ローズ」、資生堂「HAKU メラノフォーカスⅠV」、シャンティ「ロージーローザ パウダーファンブラシ」の全10品が総合部門にランクインした。
同会冒頭では、遠藤宗代表取締役社長兼COOが挨拶。生活者の財布の紐は物価高などで固くなっていると指摘し、そんな中でも「アットコスメトーキョーのリニューアルオープンや、美容業界のデータドリブンな意思決定を支援する新事業『データドリブンソリューション』のローンチ、花王と共同で『RNA共創コンソーシアム』を設立、来週にはアットコスメナゴヤのオープンを控えるなど、生活者との出会いを作り続けてきた半年だった」と語った。またノミネートされた商品の特徴については、「生活者が物価高などで買い物に失敗したくないという気持ちがある中、その慎重さを超えていくような、研究開発力や商品開発力を生かした、何としてでも買いたいと思わせる商品だったのではないか」と分析した。
総合大賞を受賞した花王「THE ANSWER」の野原聡ブランドマネジャーは「数多あるメイクアップやスキンケアなどの中でヘアケアが、そしてTHE ANSWERがシャンプー&トリートメントで史上初の総合大賞という、非常に栄誉ある賞をいただき光栄です。THE ANSWERは花王ヘアケア研究100年のたどり着いた答えです。今回の受賞は生活者のよりよいものを求めたいというニーズが、メイクアップやスキンケアを超えてヘアケアにまで広がっているという表れであると認識しています。今後も確かなブランドと技術で美容業界を盛り上げていきたい、研究の成果をこの後も新商品で生み出していきたいと思っています」と受賞の喜びを語った。
同日発表の「下半期トレンド予測」では、「@cosmeトレンド予測部」が、「主役級ミニコスメ」「#秋肌アラート発令中」「素髪ケア習慣」「五感フレグランス」「PBコスメ戦国時代」「マイKAWAII↑」の六つをキーワードに25年下半期のトレンドを解説した。
特に注目すべきは「主役級ミニコスメ」で、ここ数年、コンビニ大手各社とタイアップしたミニコスメが話題になるなど、ミニコスメが「必要なときに買いやすい」から「あえて選びたい」存在に変化していると指摘。アイスタイルの独自アンケート調査によれば、全体の25.7%、若年層(10~20代)では30.8%が「定番サイズよりミニサイズの方が魅力的に感じることがある」と回答。「ミニサイズがなかったら購入しなかったであろう商品がある」と回答した人は全体の31.5%、「ミニサイズをきっかけに、現品サイズをリピート購入したことがある」と回答した人は全体の57.1%になるなど、ミニコスメへの注目度は高い。アットコスメトーキョーのミニコスメコーナーは5月末までの売上が想定の3.5倍になるなど既に反響を得ている。