アイスタイルの23年6月期第3四半期決算は、売上高 は前年同期比 21.5%増の309億3400万円、営業利益は同 11億2800万円増の54億4000万円、経常利益は8億4100万円増の2o億500万円、親会社株主に帰属する純利益は6億4000万円増の 2億円、過去最高の売上高を記録した。

売上高では、Beauty Service事業の店舗、ECがともに前年同期比で2桁成長を遂げており、販売促進サービスを含むブランドキャンペーンの需要が増えた。これによりOn Platform事業全体が伸長し、増収に寄与。

利益面では、Beauty Service事業やOn Platform事業が増収したことにより、11億2800万円の増益となり黒字での着地となった。

事業別売上高は、 On Platform事業が同7.2%増の 58億3800万円。依然として新型コロナウイルスの影響によりクライアントの予算が保守化され厳しい環境ではあったが、Beauty Service事業の成長により On Platform事業における販売促進サービスを含むブランドキャンペーンが伸長し前年同期比で増収となった。

Beauty Service事業は同30.7%増の208億9700万円となった。化粧品ECサイト「@cosme SHOPPING(アットコスメショッピング)」は、スペシャルイベントが過去最高の流通総額を達成したことや、各種イベントで獲得した新規顧客の定着化および継続的なMD強化施策が功を奏し、11.9%の増収となった。

化粧品専門店「@cosme STORE(アットコスメストア)」や大型旗艦店「@cosme TOKYO(アットコスメトーキョー)」などの店舗では、人流の戻りが著しいことやオンライン・オフラインを一気通貫したブランドキャンペーンにおける販売促進イベントなどにより客数が増え、45.3%の増収となった。また、大型旗艦店においては売り上げをけん引するだけでなく、ブランドのイベント開催やインフルエンサーとのコンテンツ企画実施など、情報発信基地としてOn Platform事業の業績にも寄与している。

Global事業の売上高は同 4.4%減の 32億600万円となった。 EC・卸売では、中国の越境EC事業が現地における新型コロナウイルス感染者数の増加の煽りを受け、消費の冷え込みや物流の停滞により、前年同期比では減収となった。また香港店舗では、前期に不採算店舗を3店閉店したが、残りの3店舗は堅調に回復してきており、結果としてGlobal事業全体では、前年同期比で減収となるも、第3四半期連結会計期間比較では増収となっている。

その他事業は45.1%増の 9億9400万円となった。人材派遣事業で、稼働人員の増強を図ったことや新型コロナウイルスの影響が徐々に緩和されたことを受け、増収となった。

アイスタイルは、収益部門であるOn Platform事業及びBeauty Service事業の成長により、23年6月期通期連結業績予想を修正。売上高 は23.5%増の425億円、営業利益 8億円、経常利益 4億円、親会社株主に帰属する当期純利益 1億円を見込む。