アイスタイルの2023年6月期第1四半期業績は、売上高が前年同期比18.2%増の92億円と増収。営業利益は2億3700万円、経常利益は1億5800万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は1億100万円と各利益段階で黒字化した。売り上げは、Beauty Service事業の店舗が業績をけん引。加えて、On Platform事業において化粧品ブランドによるプラットフォーム活用が進んだことや、Beauty Service事業のECにおける継続的な成長が増収に寄与した。
セグメント別では、On Platform事業は、化粧品ブランドによるサービスの活用が促進されたことにより、取引量および取引単価が増加したことで売上高は5.6%増の19億6700万円となった。営業利益は増収の寄与に加えて、人材採用の遅れにより人材関連費用が抑えられたこともあり、63.6%増の2億4000万円となった。
店舗やECの運営を担うBeauty Service事業のうち、ECは、各種イベントで獲得した新規顧客の定着化および継続的なMD強化施策が功を奏し、10.7%増。店舗では、新型コロナウイルス感染者数の増加や、台風の発生などのネガティブなインパクトはあったが、前期より人流の戻りが著しいことや店舗イベントにより客数が増えたこと、大型旗艦店が過去最高の売上高を記録したこともあり39.5%増。これらの結果、事業全体の売上高は27.1%増の59億200万円と堅調だった。
Global事業の売上高は、EC・卸売では中国の越境EC事業が前期第4四半期の6月まで行われていた現地におけるロックダウンの影響余波により、前年同期比で減収となったが、前四半期比では増収となっており、回復傾向へと反転している。香港店舗では、前期に不採算店舗3店を閉店した一方で、残りの3店舗が回復基調にあるため、ほぼ横ばいでの着地となった。結果として事業全体では、売上高は2.7%減の10億2400万円で着地した。営業利益では継続的な収益構造の改善などもあり赤字額は圧縮。500万円の欠損となった。
その他事業は、人材派遣事業で稼働人員の増強を図ったことや新型コロナウイルスの影響が徐々に緩和されたこと売り上げを押し上げ、37.1%増の3億700万円となった。営業利益は、人材派遣事業における人員増強により人件費が先行したことで一時的に赤字となりましたが、営業投資有価証券の売却益によりセグメント全体では100万円の黒字でとなった。
23年6月期通期業績は、期初予想を据え置いた。売上高16.3%増、営業利益は5億円、経常利益1億7000万円、親会社株主に帰属する当期純利益3000万円のそれぞれ黒字を見込む。