ライオンが全国の卸売業幹部に事業方針を説明する「ライオン会」の総会。毎年2月の恒例行事であり、製配の結束を確認する場でもある。だが2026年は、その空気が例年とはやや異なっていた。市場環境、戦略の説明にとどまらず、自社の課題を率直に認めたうえで、組織のあり方そのものを見直す決意を前面に打ち出したからだ。

竹森征之社長は、25年の市場動向を振り返りながら、ライオンが複数カテゴリーで市場全体の前年比を下回った現実に触れた。「市場の成長をけん引できなかった」と明言した後、26年1月に断行した組織刷新に言及。従来の10本部体制は、機能ごとの専門性を高める一方で、縦割りのバリューチェーンを形成していた。研究開発、マーケティング、営業、生産がそれぞれの最適解を追求する構造では、市場の変化に即応する一体的な動きが取りにくい。そこで、国内・海外の「ビジネスユニット」を新設し、各機能を横断的に統率する体制へ移行。加えて、短中長期の機能戦略を統括する「センター」と、企業全体の効率化と戦略的機能を担う「コーポレート」部門を再編した。狙いは明確だ。研究、営業、マーケティング、生産が一気通貫で戦略と戦術を描き、迅速に実行する体制への転換である。

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