産学官連携で地域活性化
佐賀大学は2026年4月、化粧品科学を体系的に学ぶ「コスメティックサイエンス学環」を新設する。学環とは、複数の学問領域を横断して学修する組織体を指す。化粧品ビジネスは化学、生物学、皮膚科学といった理系知識に加え、化粧文化や歴史、マーケティング、デザインなどの文系領域まで幅広い素養を必要とする。佐賀大学は医学部、経済学部、教育学部、理工学部、農学部、芸術地域デザイン学部の6学部を有し、各分野の専門家が協働して教育に当たれる。同大教育研究院自然科学域理工学系の徳留嘉寛教授は「佐賀大学は化粧品を学ぶ上で最適な環境を備えている。化粧品という切り口から、多領域で活躍できる人材を育てたい」と自信を見せる。
コスメティックサイエンス学環の礎は、唐津・玄海エリアを中心とした佐賀県に美容・健康産業の集積地を創出し、自然由来原料の供給地を目指す「唐津コスメティック構想」にある。推進母体は2013年に設立された産業クラスター「ジャパン・コスメティックセンター(JCC)」。薬用植物研究機関に加え、製造、検査、物流など約20社が参画し、唐津の自然資源と結び付けた原料の探索・開発・産地化に挑んでいる。
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