不変の行動基準を実行する

マンダムの真骨頂は、生活者へのお役立ちにある。自分らしく生きたいと願う生活者は日本だけでなく、世界で増加している。それを受け同社のR&D戦略は、グローバル(世界共通)、リージョナル(地域共通)、ローカル(現地化)の三つを使い分け、生活者起点の研究に集中。そこから生まれる独自色が強い技術の価値は、マーケティング部門、営業部門との連携強化で生活者に届ける。同社の浅田拓二CTO兼技術戦略部長は「多様化する生活者の価値観に応えられるよう、研究開発力を高めなければいけない。今後、過去の事例がある分野や既存のルーティン業務はAI(人工知能)に任せ、人間は創造性が必要な領域に集中する。そして外部連携をより強化し、生活者に提供する価値の最大化を図る」と強調する。

マンダムが描く理想の研究者像は、イノベーションを生む人材である。不変の行動基準「生活者発・生活者着」を土台に、グローバル視点の技術開発、外部連携を推進できる研究者育成を強化している。具体的には「T型人材」と「π(パイ)型人材」である。T型人材とは、アルファベットの「T」の縦を専門性、横を視野の広さに見立て、特定分野の専門知識と経験を身に付け、それを生かして他分野の知見を吸収する人材のことを指す。π型人材はT型人材の進化系で、複数の専門分野に精通し、単独で独創的な発想を具現化することもできれば、全体を俯瞰して調整もできる人材のことを意味する。

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