国内の回復が業績をけん引

2024年3月期決算の化粧品・日用品大手メーカーはロート製薬、ファンケル、マンダム、エステーの4社である。前者3社は国内業績が好調で増収増益。エステーは国内外ともに振るわず、減収減益だった。ファンケル、マンダム、エステーは新中期経営計画を策定し、国内事業の強化と同時に、海外成長の加速を目指す。もともと海外に強いロート製薬も24年4月4日にシンガポールの漢方薬製造販売会社「Eu Yang Sang」を買収するなど、海外事業の強化に余念がない。国内の高収益体制を基盤に、海外を育てる流れは、一層顕著になっている。

ロート製薬は、「メラノCC」「肌ラボ」、サプリメントの「ロートV5」など、主力品が引き続き好調で、前年に続き2桁の増収増益で着地。コロナの収束により、マスク生活から抜け出したことで、リップ関連の回復も業績を下支えした。国内グループ会社のロートニッテンや「ボラギノール」を主力商品とする天藤製薬も増収に寄与。日本の売り上げは14.8%増の1568億5100万円と大幅増収となっている。

この情報へのアクセスはメンバーに限定されています。ログインしてください。メンバー登録は下記リンクをクリックしてください。

ログイン