2023年3月期を期末とする化粧品・日用品企業の決算が出そろった。引き続きコスト圧迫要因はあったものの、ようやくコロナの収束を見て、各社が投資を積極化。利益圧迫要因にはなったが、今後これらの成果がどう表れてくるかが注目される。原材料価格高騰は継続する見通しだが、一方では価格転嫁も進み始めており、研究開発やマーケティングといった成長の土台となる費用にどう振り分けられるか、成長に向けた次のステージに移行する段階と言えそうだ。

引き続き好業績だったのはロート製薬だ。2桁増収増益と好調だった。国内市場は全製品カテゴリーで増収となり、全体で大幅な増収増益と、インバウンド需要が消失したコロナ下でも「メラノCC」で国内需要を取り込むなど国内市場での強さを見せつけた。海外も東南アジアを筆頭に全地域で好調で、セグメントを見てもアイケア、日焼け止め、ヘアケアが大きく増収に貢献し、大幅増収増益となった。

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