成長企業は国内顧客が増加

明暗くっきり。化粧品・日用品メーカーの2022年3月期を見ると、コロナ禍の構造改革の進捗に差が生まれている。日本政府は、新型コロナウイルス対策の基本的対処方針を変更し、マスク不要の場面を提示。さらに外国人観光客の入国を6月10日から再開することも決定。対象の国と地域は98で、その中には日本の化粧品・日用品が人気の中国も含まれている。いずれも国内化粧品市場へのマイナスインパクトが緩まり、需要回復が期待できる。満を持してアフターコロナ市場が開幕するが、コロナ禍に攻めの体制づくりができたかどうか。それが今後の業績を占う重要な要素になる。

22年3月期の企業の中で、業績が絶好調なのはロート製薬だ。売上高は前年同期比15.6%増、営業利益は同27.8%増、経常利益は同21.7%増、純利益は同25.7%増。売り上げ、各利益段階において過去最高値を叩き出した。新型コロナの影響を大きく受けた前年同期に比べ、文字通りのV字回復を成し遂げた。

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