コタの2025年3月期通期業績は、売上高が前年比2.6%増の93億7600万円と27期連続の増収を達成した。一方で、営業利益は4.7%減の18億3100万円、経常利益は6.1%減の18億3400万円、当期純利益は3.3%減の13億400万円と、利益は各段階で減益となった。

前年に発売した新ライン「コタエイジング バウンスアップ」の反動減が出たものの、整髪料の新製品「コタクチュール ベース」の販売が好調に推移。売上総利益は増加した。一方、利益面では人件費を中心に販管費が膨らみ、営業利益以下は前年を下回った。

製品カテゴリー別の売上高をみると、トイレタリー(シャンプー・トリートメントなど)は3.8%減の68億5400万円。「コタ アイ ケア」シリーズを中心に販売を推進したが、「コタエイジング」シリーズの反動減が影響した。整髪料は新製品「コタクチュール ベース」の投入が奏功し、32.1%増の21億9500万円と大幅な伸長を見せた。カラー剤は継続的な需要に支えられ堅調に推移し10.5%増の2億8600万円。育毛剤は0.3%減の4億5200万円とほぼ横ばいとなった。パーマ剤は1.1%増の9900万円と増収、その他は5.0%減の8100万円となった。

2026年3月期通期業績は、売上高が3.1%増の96億6800万円、営業利益4.6%増の19億1600万円、経常利益6.2%増の19億4800万円、当期純利益4.9%増の13億6800万円を見通す。主力の「コタ アイ ケア」を軸にトイレタリー製品の拡販を進めつつ、人材投資や給与水準の引き上げなど販管費の増加を織り込んだ計画となっている。