コタは、2022年3月期決算説明会を5月31日に開催した。
売上高は前年比18.7%増の86億9100万円、営業利益は32.7%増の21億5100万円、経常利益が31.4%増の21億7700万円、当期純利益が19.2%増の13億9300万円と大幅増収増益。売り上げは、店販戦略の継続的な推進により創出されたトイレタリーの底堅い需要を背景にコタアイケアの販売が堅調だったことに加え、21年5月に発売したトイレタリーの新製品「コタクチュール」の好調が上乗せとなり「当社では前例のない記録的な伸び幅」(小田博英社長)となった。
カテゴリー別では、トイレタリーが25.8%増の70億4200万円、整髪料が0.8%増の13億9400万円、カラー剤が5.8%増の3億2900万円と増収だった。一方で、育毛剤が7.3%減の2億6100万円、パーマ剤が5.0%減の1億800万円と苦戦した。
23年3月期通期業績は、売上高4.9%増の91億1300万円、営業利益0.2%増の21億5600万円、経常利益4.3%増の22億7100万円、当期純利益12.5%増の15億6800万円を見込む。引き続きコタ独自のビジネスモデルを展開し、増収増益を目指す。
決算説明会では、23年3月期中に会員制の公式ECサイトを開設することを明らかにした。「ネット上で販売されている非正規品に関する対策として整備し、非正規品の販売額を本来サロンの売り上げに戻すとともに、当社製品のブランド価値向上につなげていく」(小田社長)考えだ。
月刊『国際商業』2022年08月号掲載