理美容メーカー、コタの2021年3月期通期業績は、売上高が4.1%増の77億6400万円、営業利益は10.3%増の16億2000万円、経常利益は11.1%増の16億5700万円、当期純利益は12.9%増の11億6900万円と増収増益。売り上げ、利益とも過去最高を更新した。トイレタリーの「コタアイケア」、整髪料の「コアスタイリングベース」といった主力品が好調だったのに加え、全国店販コンクールの実施で過去最高の参加軒数と販売金額を更新したことなどが売り上げをけん引した。

小田博英社長は決算説明会で、「お取引先美容室に徹底的に寄り添い、業績向上に向けた提案や経営に関する支援を行い続けたことが今回の当社の業績にもつながった」と語り、今後も理美容室に寄り添った施策を徹底していくことを明らかにした。

カテゴリー別にみると、シャンプー・トリートメントなどコタの売上構成比73.3%を占めるトイレタリーは2.3%増の55億9800万円、整髪料が16.9%増の13億8300万円、カラー剤が4.8%減の3億1100万円、育毛剤が11.3%増の2億8200万円、パーマ剤が7.2%減の1億1400万円だった。

22年3月期通期業績は、売上高9.3%増の80億400万円、営業利益2・8%増の16億6600万円、経常利益1.6%増の16億8400万円、当期純利益0.8%増の11億7800万円と増収増益を見通す。5月13日に発売した「コタクチュール」など新製品が売り上げを押し上げる。利益面では設備投資費などの経費増加もあるが、増収によりこれを吸収。増益となる。