コタの2025年3月期第3四半期決算は、売上高が1.7%増の74億3600万円、営業利益が6.2%減の17億円、経常利益が7.6%減の16億9300万円、四半期純利益が8.6%減の11億6800万円と増収減益となった。

売り上げは、23年5月に発売した「コタエイジング バウンスアップ」の反動減があったものの、24年8月に発売した整髪料の新製品「コタ クチュール ベース」の販売が好調であったことに加え、24年11月から12月にかけて開催した同社製品の販売コンクールである「コタ全国店販コンクール」の結果が堅調で、店販戦略の主力である「コタ アイ ケア」の販売も底堅く推移したことから、増収となった。

利益面では、人件費等販管費が増加したため、各段階で減益となった。

25年3月期通期業績は、売上高で3億6000万円、営業利益1億8900万円、経常利益2億500万円、当期純利益1億1200万円、それぞれ減額修正。「コタ アイ ケア」を中心としたトイレタリーの拡販に引き続き注力するものの、当初の売上計画には到達しない見通しであることに加え、さらなる成長のための人材の獲得と育成、給与水準の引上げ、設備投資等による経費の増加を見込んでいることから、業績予想を下方修正した。これにより、売上高1.8%増の93億円、営業利益は7.2%減の17億8300万円、経常利益は8.9%減の17億8000万円、当期純利益は6.0%減の12億6800万円となる見通し。