アイビー化粧品の2024年3月期通期業績は、売上高は前年同期比7.8%減の27億1300万円と減収だったが、利益は営業利益1億8700万円、経常利益1億8700万円、当期純利益1億6000万円と、それぞれ黒字化した。

売り上げは、上半期については、新製品の洗顔シリーズ「アイビーアトラクティ」シリーズが好調に
推移したものの、下半期については需要回復には向かわず、逆に「アイビーアトラクティ」シリーズ以外の強化製品・レギュラー製品については、予測した出荷数に至らず苦戦した。特に主力製品の「レッドパワーセラム」および「ホワイトパワー セラム」(医薬部外品)が低調だった。「レッドパワー セラム」は、目標3万セットに対し、1万6473セットの出荷にとどまった。また、第4四半期に強化製品としていた「ホワイトパワー セラム」については、目標2万セットに対し、1万3754セットの出荷となった。一方、レギュラー製品についても第4四半期は低調に推移。第3四半期累計期間までは、前年同累計期間比増収で推移していたが、第4四半期における強化製品「ホワイトパワー セラム」の売り上げ不振、レギュラー製品の売り上げ不振が通期売上高に影響した。

利益では、棚卸資産の評価損が増加したことにより、売上原価率は1.3ポイント増の29.5%と悪化したのに加え、売上高が前事業年度比7.7%減となった影響が大きく、売上総利益は9.4%減となった。ただ販管費については、経費使用方針に基づく予算管理を徹底したことで23.6%減となったことが減益要因をはねのけた。

25年3月期通期業績は、売上高 0.1%増の 27億1500万円、営業利益6.9%増の2億円、経常利益 6.6%増の2億円、当期純利益 1.1%増の1億7000万円の増収増益の見通し。