アイビー化粧品は、2023年3月期第2四半期業績を発表。売り上げは前年同累計四半期比で27.3%減の14億1400万円。売上総利益は対前年同累計四半期比で26.7%減となり、営業損失6200万円、経常損失6400万円、当期純損失5900万円となった。

同四半期は、同社主力製品である「レッドパワー セラム」の受注活動を中心にレギュラー製品の拡販を推進。また、6月に発売した「薬用スカルプケア ステムシグナル」(医薬部外品)〈育毛剤〉の第2次出荷も好調に推移した。しかし、新型コロナウィルス第7波の影響により集合研修の中止や延期を一部余儀なくされたこと、更には対面による販売活動が大きく制限され、「レッドパワー セラム」は当初目標には到達できず、レギュラー製品は大型スキンケアシリーズ製品の発売があった前年同期実績の半分程度に留まった。アイビーメイツ会員増客数は前年同累計四半期比26%増で推移したが、販売教育機会及び営業所、販売員づくりの鈍化が大きく影響し、売り上げ減となった。

利益面においては、販売費及び一般管理費は経費削減活動により対前年同累計四半期比並みで推移。また、資源価格の高騰や為替の変動により原材料価格が上昇している中、各原材料の調達計画を見直すことで製造原価率を対前年同累計四半期比で微増に抑えることができたものの、売り上げの減少が大きく影響して欠損。しかし、10月に発表した第2四半期連結業績の予想よりは上ぶれしての着地となった。

通期業績予想は、売上高変動に対する利益変動の感応度が高いことから、今後の経営成績の推移を確認するとのことで現時点でも変更はなく、売上高34億5000万円(前年比2.4%減)、営業利益1億7000万円(同204.8%増)、経常利益1億6000万円(同197.5%増)、当期純利益1億2000万円(同300.0 %増)を据え置く。