アイビー化粧品の2024年3月期第3四半期業績は、売上高は前年同期比2.2%増の17億2700万円と増収だったが、利益面では営業損失8700万円、経常損失8800万円、四半期純損失9700万円となった。ただし、赤字額は縮小した。

売り上げは、昨年6月に新発売した洗顔シリーズ「アイビーアトラクティ」想定を上回る受注状況となった一方で、7月から9月まで続いた猛暑の影響により組織活動が低迷したこともあり、主力製品の一つである「レッドパワー セラム」については、当第3四半期累計期間の出荷数量は1万4964セットと、前年を下回り苦戦した。レギュラー製品は、洗顔を切り口に、「同じ志をもつ仲間づくり、愛用者づくり」に取り組み、新製品の洗顔シリーズ「アイビーアトラクティ」が好評を得たことが、他レギュラー製品にも波及し好調に推移した。

利益面では、販管費が3億1700万円減少したことなど、経費削減効果により損益は改善した。

24年3月期通期業績は、売上高5.4%増の31億円と増収見込み。利益も営業利益3億3000万円、経常利益3億2000万円、当期純利益3億円とそれぞれ黒字化する見通しだ。