マンダムの2024年3月期第1四半期業績は、売上高は前年同期比15.0%増の184億5500万円、営業利益48.7%増の10億3300万円、経常利益55.9%増の12億3000万円、親会社株主に帰属する四半期純利益42.7%増の9億1100万円と大幅増収増益となった。売り上げは、海外その他における女性事業の売上高が好調に推移したことが寄与した。利益面は、増収効果により売上総利益が増加したことで大幅な増益となった。

セグメント別にみると、日本における売上高は3.3%増の97億1900万円となった。新型コロナウイルスの感染症法上の分類が5類に移行したことなどにより、社会経済活動の正常化が一段と進み、生活者の外出機会が増加したことで、主として「ビフェスタ」ブランドをはじめとする女性事業の売上高が好調に推移した。利益面においては、春夏新製品へのマーケティング投資に伴う広告宣伝費の増加により、営業利益は69.6%減の1億3200万円だった。

インドネシアは、円安の影響で売上高8.6%増の32億7000万円。一方で、原価率が悪化したことにより、営業利益は4億200万円の欠損となった。

海外その他は、マレーシアの女性事業をはじめとして東南アジア各国で売上高が増加したことにより売上高は50.6%増の54億6500万円と増収だった。営業利益は、主として売上総利益の増加により、222.9%増の13億200万円となった。

事業別売り上げは、男性事業が7.5%増の103億4100万円。そのうちギャツビーは7.8%増の82億2500万円だった。

女性事業は28.8%増の58億2300万円、その他事業は19.9%増の22億9100万円と、いずれの事業も堅調だった。

24年3月期通期業績は、売上高5.9%増の710億円、営業利益49.0%増の21億円、経常利益17.3%増の25億9000万円、親会社株主に帰属する当期純利益73.2%増の16億6000万円と期初予想を据え置いた。