コタの2023年3月期業績は、売上高が前年比1.3%増の88億400万円、営業利益6.1%減の20億2000万円、経常利益2.8%減の21億1500万円、当期純利益12.0%増の15億6000万円。売上高は25期連続増収で過去最高を更新した一方で、営業利益、経常利益は10期ぶりの減益となった。
売上高は、店販戦略の主力である「コタ アイ ケア」の販売が堅調に推移したことに加え、22年5月に発売した育毛剤「コタエイジング グロウセラム」や同年9月に発売した整髪料「コタスタイリング ルミテックス」の販売が好調だったことが増収に寄与した。
利益面では、原材料費の上昇のほか、販管費において営業活動や物流に係る費用の増加、22年6月に竣工した「COTA KYOTO Lab(研究開発施設)」に関連する費用を計上したことなどが圧迫要因になったが、純利益は前年度に特別損失に計上した「コタアイケア」の一部ロットの自主回収に係る関連費用引当金の戻入益3200万円を特別利益に計上したことで2桁増となった。
カテゴリー別では、トイレタリーが5.9%減の66億2300万円、整髪料が16.6%増の16億2400万円、カラー剤が4.7%減の3億1400万円、育毛剤が130.0%増の6億200万円、パーマ剤が1.2%増の1億900万円だった。
24年3月期通期業績は、売上高6.8%増の94億円、営業利益1.0%減の20億円、経常利益5.0%減の20億1000万円、当期純利益10.7%減の13億9400万円を見込む。