コーセーの2021年3月期第2四半期業績は、売上高23.7%減の1302億9000万円、営業利益は85.8%減の40億1000万円、経常利益は85.6%減の40億4200万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は83.0%減の30億9300万円と大幅な減収減益となった。中国が回復基調にあることからアジアがプラスになったが、日本、欧米が減収となった。

日本においてはデコルテ、アルビオン、雪肌精などの主力ブランドが大幅なマイナスとなったことが響き、34%減となった。

アジアは、中国において市場環境の回復が早く、ECや百貨店が好調だったことに加え、韓国も回復基調にあることにより、全体で17%増と好調だった。

北米・その他地域は、Tartéの主要販路となるセフォラ、ウルタが3月ごろから5月にかけて臨時休業となったことが影響し25.1%減となった。

下期は、日本は想定以上に回復スピードが遅いこともあり厳しい見通しであるのに対し、アジアが中国においてはEC、オフラインともに年間計画を上回る回復を示していること、韓国も回復傾向にある。欧米もTartéが年間計画を上回る見込みと明るい兆しも見えてきた。

そうしたこともあって、通期業績は売上高は12.5%減の2866億円、営業利益は57.2%減の172億円、経常利益は55.5%減の182億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は53.2%減の125億円と、前回公表数値を据え置いた。