アジュバンホールディングスの2023年3月期業績は、売上高1.1%減の43億7700万円、営業利益40.4%減の2億3200万円、経常利益33.7%減の2億6500万円、親会社株主に帰属する当期純利益2.7%増の4億300万円だった。

売り上げは、消費者行動に変化がみられるなか、理美容専売代理店およびアジュバンサロンに対し、効率的かつニーズマッチした営業活動が充分に行えなかったことが影響し、減収となった。利益面は、売上総利益率は改善したものの、グループ全体で販売促進費および広告宣伝費が増加したことなどにより販管費が増加し、利益を圧迫。営業利益、経常利益とも大幅な減益となった。親会社株主に帰属する当期純利益は、投資有価証券の譲渡による特別利益の計上で増益だった。

セグメント別売り上げは、スキンケアが0.5%増の17億5600万円。前期実施した「AE Rich」特別キャンペーンの反動の影響が大きく第2四半期までは苦戦したが、美容液やハンドクリーム、メイクアップ等の上市により後半は復調し前期を上回る結果となった。ヘアケアは5.7%減の27億6500万円。「Reベーシックライン」のリニューアル発売の苦戦に加えて、既存商品も苦戦し、前期を下回った。その他は95.9%増の1億9100万円た。

地域別売上高は、国内が1.5%減の41億6400万円、海外は6.6%増の2億1200万円となった。

24年通期業績は、売上高16.1%増の50億8200万円、営業利益35.1%減の1億5100万円、経常利益46.9%減の1億4100万円、親会社株主に帰属する当期純利益は81.0%減の7600万円と増収大幅減益の見通しだ。